メモ

世を捨てるって事はとても勇気のいる事で。
人の目を気にしてビクビク過ごすような、軟弱な意思を持つ自分には、到底、隠遁生活なんて出来ないんだろうな。
人の目を避けて静かに暮らす事が、何よりも人の目が気になる事なんて。
人を殺してはいけないという絶対的な理由が見つからないのに、誰かを守る絶対的な理由なんて見つかるハズが無い。
と後輩に話した事がある。
その考え方も、あるのか無いのか分からない答えに向かっている途中の通過点であり、絶対的なものではない。
机の上に散乱したメモ。
思いのままに書き綴ったもの。
延々と繰り返される自問自答の断片。
最近、落ち着いていたんだけど、やっぱり色々考える。
考えている間こそが自分の心に安息をもたらすのか。
心の闇は確実に収束している。
破壊衝動を抑え込もうとする事も無くなった。
でも、相変わらず自分の命に価値を見出せない自分もいる。
俺を殺した人が懲役10年になったとして、自分の命にそれだけの価値があるのか分からない。
逆に自分の人生の10年なりを無駄にしてまで、俺を殺すって思えるのは、一種の愛情なんじゃないのかなんてのも思う。
それも通過点。
通過点か、ゴールかすらも分からない。
考えていると、前後不覚になる。
虚構の世界。
何一つ真実なんて無い。
それなら、何一つ真実なんて無いというのも真実では無い。
自分が本当にここに存在しているのかも分からない。