音楽系で行こう !、夏と花火と私の死体 (集英社文庫)

音楽系で行こう !

音楽系で行こう !

ためになる。
そんな印象を受けた。
音楽ライター*1になる為に、こうすればいいというようなHowTo本ではなく、あくまで筆者が感じたことを綴ってあるだけなのだが、それがおもしろい。
タイトルのとおり、音楽系の業界の話が書かれているので、そういう方面にすすみたい人には学べるところが多いだろうし、広く取れば各業界でも応用できるものである。
フリーランスで活躍したいという人は、目を通して損はないのではないだろうか。

夏と花火と私の死体 (集英社文庫)

夏と花火と私の死体 (集英社文庫)

最初に驚いたのは、主人公が死体になるという事。
物語は死体を一人称として進んでいく。
緩急のつけ方が、ものすごくうまい。
息が詰まるほどのスリルを感じられる。
話の展開、構成ともに無駄がなく、まとまりがある。
この作品に限ったことではなく、乙一作品に共通しているのは、話に入り込みやすく、読んでいて疲れるようなことがないのいう部分。
気軽に読み進められるのではないだろうか。

*1:筆者はそう呼ばれるのを嫌っているようだが、他に適切な言葉が浮かばないので、そう呼ばせていただく